スーダン
●概要
難民55万人、国内避難民400万人を出した、北部のイスラム政権と南部のキリスト教系反政府勢力の争いは、2005年1月の包括的和平合意文書への双方による署名を経て、20年にわたる内戦に終止符を打ちました。 この合意により、スーダンの国内避難民や近隣諸国で生活する難民の、故郷への帰還の道が開かれることになります。
難民の帰還はスーダン北部から南部へ、そして南部から北部へと同時に行われる予定で、UNHCRは2004年の終わりから18か月をめどに15万人の帰還を、そして最終的には難民全員の自発的帰還を計画しています。
しかし、スーダン西部のダルフール地方でのアラブ系遊牧民と黒人系農民の衝突は、新たな国内避難民200万人、難民20万人を生み出しました。
一方、スーダンで暮らす難民としては、エリトリア難民がいます。1967年に始まったエチオピアからの独立戦争により、スーダンに50万人が難民となって逃がれました。これまでに、自発的な帰還が進み、現在、約7万6000人がスーダン東部の難民キャンプで生活しています。
●スーダンにおけるUNHCRの活動
高等弁務官は2004年、2005年をスーダンを優先的に考える年と位置づけ、より積極的に難民支援に貢献しています。現在、スーダンで難民生活を送っているのは、エリトリア、エチオピア、ウガンダなどの近隣諸国からの難民約14万人です。UNHCRは、難民保護と人道支援を提供する一方、医療サービスや初等教育を施すなど、幅広い援助活動を行っています。
自立支援活動の一環として、職業訓練を施し、2005年度は3万人の女性難民に、難民の手で作られた衛生物資を配布する予定です。 UNHCRは、環境復興支援の一環である植林栽培計画も継続的に進めており、そこに暮らす難民とスーダンの人々が環境に対する関心を持ち、自然資源を賢く利用する方向へ向かっています。
一方、スーダン南部では、UNHCRは、従来の帰還民のニーズに応えることに加え、新たに帰還してくる難民の受け入れ態勢を発展させることに力を入れています。UNHCRは、スーダン南部の町のタンブラに加え、新たに7つの町にオフィスを開設し、ケニアから帰還するスーダン難民の支援のため、ケニアでも事務所を増設する予定です。さらに、スーダン難民がより自発的に帰還しやすい環境を作るため、安全確保にも力を入れています。
| スーダン難民:各国での受け入れ数 (出典:Global Refugee Trends - 2005年1月1日現在) |
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| チャド | 22万4924 |
| ウガンダ | 21万4673 |
| エチオピア | 9万0451 |
| ケニア | 6万7556 |
| コンゴ民主共和国 | 4万5226 |
