映画を通じて広がる性的暴力への理解

2009年7月30日

© UNHCR/S.Schulman
UNHCRが女性に対する性的暴力への関心の向上に努めるカタンガ州の村落にて

UNHCR モバ、コンゴ民主共和国(30日)発:

コンゴ民主共和国の街に2週間、映画館がやってきた。毎晩開催されるUNHCR主催の上映会にたくさんの現地の人々が集まってくる。

上映作品は、ドラマ、愛、暴力、笑いなどについてだが、ハリウッドの大ヒット映画ではない。上映中の「沈黙を破って」は、コンゴ東部及び南東部で深刻な問題になっている性的暴力と女性の虐待についての映画である。特に強制的に住まいを追われた女性や少女は虐待されやすい状況におかれがちだ。また、この地域は、多くの難民が帰還するところである。故にそのような境遇の女性が多いこの地域では非常に高い危険がつきまとう。.

これらの惨状を打開するため、そして問題への関心を高めるために上映されたこの作品は、レイプに遭ったコンゴの女性、少女の肉体的、精神的苦痛の爪痕の話である。また、被害を被った女性たちの夫や父親などの男性側にも焦点が当てられており、恥辱から絶望まで性的暴力への男性側の様々な反応をも映し出している。

この移動式映画館はUNHCRの事業実施パートナーで、アメリカに拠点を置いている紛争の解決と防止を専門としたNGO「共通理解の探求」Search for Common Ground(SFCG)によるものである。この映画館は隣の南キブ州の村や街を巡ったのち、先週カタンガ州に辿り着いた。南キブ州では推定20万人がこの映画を観るため集まった。

Lena Slachmuijlder、SFCGコンゴ民主共和国オフィス所長は、「移動式映画館は目立つし、人々を惹きつける。特に、モバのようなテレビや映画を観る機会の少ない場所では魅力的であると同時に動画は、レイプの定義にまつわるタブーや、固定観念、不明確な一般認識に取り組むのに、ふさわしいツール。」とこの企画ついて語った。

南キブでの「沈黙を破って」の上映後に行われた調査では、男性の女性に対する目、そして振る舞いに改善が見られ、また性的暴力の被害者の境遇に対する共感や理解が深まった。

国連の統計によると、コンゴ民主共和国の東部では今年最初の半年間で約3,500人の女性が民兵、兵士、または文民にレイプされた。「レイプという微妙な問題の性質を考えると、おそらくこれよりまだまだ多くの女性が被害に遭っているが、口に出せないでいるだろう。」とUNHCRモバ事務所所長バリー・ムーンは語った。

 

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