パキスタンでのUNHCR職員襲撃事件に憤慨

2009年7月17日

© UNHCR/H.Caux
今年5月、アントニオ・グテーレス高等弁務官に今回事件現場となったクッチャ・ガリ周辺を案内するジィリ・ウスマン

UNHCRジュネーブ(16日)発:

アントニオ・グテーレス国連難民高等弁務官は16日、パキスタン北西部の都市ペシャワルのキャンプ外でUNHCR職員が銃撃され、死亡したことに対し、怒りをあらわにした。ジィリ・ウスマン(Zill-e Usman)は7月16日の朝、北西辺境州の連邦管轄トライバル・エリア付近のクッチャ・ガリキャンプで何者かの武装グループに襲撃された。他のメンバーもその襲撃により負傷したが、近くの病院に搬送され、容体は安定している。政府系組織のアフガン難民コミッションで警護にあたっていたスタッフも命を落とした。キャンプの本部から車に戻るところを4、5人の武装グループに襲われたのである。

「ジィリ・ウスマンのご家族に対し、心から哀悼の意を表する」グテーレスは述べ、残された家族、妻と4人の子どもたちについてもふれた。「最も助けを必要としている人々の保護に尽くす人道支援機関の職員に対する襲撃は、いかなる理由であれ正当化できない」グテーレスは武装グループに呼びかけ、人々の保護や支援を任務とする人道支援家に対する攻撃を阻止するよう訴えた。16日の昼、国連職員はジュネーブ本部に集まり、ジィリ・ウスマンに1分間の黙とうを捧げた。

ここ半年の間にパキスタンにおいて命を落としたUNHCRの職員は3人に上る。6月9日にはペシャワルのパールコンチネンタル・ホテルの爆撃によりアレクサンダー・ヴォルピックが亡くなり、2月2日にはUNHCRクエッタ事務所所長のジョン・ソーレキが誘拐され、2カ月後に解放されたが、ドライバーのサイド・ハシムはその場で射殺された。今回亡くなったジィリ・ウスマン(59歳)は地域社会から慕われ、パキスタンにおける地元職員のなかでは最年長の一人である。1984年からUNHCRのペシャワル事務所に勤務し、事件当時は、2008年8月にパキスタンのトライバル・エリアで勃発した紛争により避難を余儀なくさくされていた人々の帰還支援を行なっていた。UNHCRは、最近のスワート地域における紛争により北西辺境州にシェルターを求めて避難してきた約200万人もの人々に対する支援を行っている。「極めて不可欠で献身的な活動を行う人道支援機関の職員がこのようなかたちで襲われることは許し難い」グテーレスは述べた。「すべての武装グループに対し、自国民や罪のない一般市民、また、救命活動に関わる人道支援家を尊重するよう強く要求する」

 

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