UNHCRがパキスタン市民への支援を拡大

2009年6月3日

© UNHCR/H.Caux
UNHCRからの支援物資のマットやバケツ、毛布などを手にする家族

UNHCRパキスタン(29日)発:アブドラさん(45歳)は、UNHCRなどの人道支援機関が、パキスタン北西部から爆撃を逃れてくる何十万ものパキスタン人を保護するために設置した「人道支援の拠点」から受け取った食糧やその他支援物資の入った包みを開け、泣き出した。

彼は感謝を表しながらも、「家に帰れることが一番」と語った。アブドラさんは紛争が激化したパキスタンの北西辺境州Buner地域の村から、妻と9人の子どもたちとともに避難を余儀なくされていた。

「子どもたちが殺されるのではないかと不安だった。Mardan地域にたどり着いた時、地元民たち全員が私たちのことを見ていた。故郷に見放されたことが何より恥ずかしかった」

彼にはほとんど選択肢がなかった。地元当局によると、パキスタン北西部のスワート渓谷周辺に避難している人々はおよそ240万人、30万世帯以上と推定され、その後も続々とMardanやSwabi地域に避難をしてきている。

彼らを救うため、UNHCRは生活支援物資の提供を行い、アブドラさん一家のようにキャンプの外でホストファミリーと暮らす人々の生活を支援している。UNHCRはより多くの人々へ支援を行えるよう心がけている。

地元の家族は、新たに避難をしてくる人々に対し、2、3日場所を提供している。先週、国連人間居住計画(UN-HABITAT)により、Swabi および Mardan地域においてはじめてテント5000張が配布された。テントは各家庭の敷地に張られる予定である。

UN-HABITATは衛生用品やトイレなども提供し、シェルターや壁、手押しポンプの修理やモスクの衛生管理なども行っている。

MardanおよびSwabi地域の人道支援の拠点においてUNHCRは、地元のNGOと協働してSarhad農村支援プログラムを行い、ビニールマットやバケツ、燃料タンク、台所用品などを避難民を保護している家庭へ配布している。また、国連世界食糧計画(WFP)は食糧の配布を行っている。

MardanにあるJamala、Sheikh Shehzad、Sheikh Yaseenキャンプで暮らす家族は、以前は比較的少数であったが、今では人があふれ、新たに避難してくる人々はSwabiのHussainキャンプへ移動を余儀なくされている。

ある家族は、家を出るための準備に1時間しか与えられず、残された家族についても何も知らされなかったという。また、残された家族の食糧や医療品の不足も問題となっている。

 

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