| UNHCRロシア(22日)発:
アントニオ・グテーレス国連難民高等弁務官は、南オセチア地域を訪れた後、22日午後、モスクワに到着した。
この画期的な南オセチアへの訪問は、人道的観点から見る現状視察、さらに紛争により逃れてきた人々が母国へ帰ることができるかどうか、直接確かめるのが主な目的である。詳細はすぐには判断できなかった。
今月初めこの地方における戦闘により何千人もの避難民を生み出したグルジアとロシアへの、4日間の訪問の最終日に出された結論である。グテーレスは、現在、北オセチアからのみ入ることができる南オセチアに、初めて国際機関の高官として訪れた。彼はセルゲイ・ラブロフ(Sergey Lavrov)外相とロシア政府に対し、今回の訪問支持への感謝の意を表明した。
グテーレス国連難民高等弁務官は、19日グルジア首都のトビリシでの政府高官との会談をもって、グルジア訪問を開始した。トビリシには避難民が住む2か所の受入れ施設がある。ロシアのラブロフ外相とは20日、モスクワで会談した。
「南オセチア側とは、まだ軍の介入があるグルジアの地域において、人道支援の介入について話し合った」と、グテーレスはラブロフ外相との会談で語った。「また、南オセチアから何千人もの避難民を受け入れた北オセチアにおける人道支援と保護についても検討した。さらに、避難民たちの自発的帰還への手順と見通しも議論した。避難を強いられた人々に対して、無差別に帰還できるという案にも合意した」と述べた。
ロシア政府は、8月8日に勃発した紛争の後、3万人以上の南オセチア人がロシアへと逃れたと発表した。その他12万8千人はグルジアに避難したと見られる。
グテーレス国連難民高等弁務官は、南オセチアから逃れてきた難民と避難民の下を訪れ、ロシアの人道機関による、彼らのニーズに対する迅速かつ的確な緊急対応を称えた。教会が主体となった2か所の受入れ施設に住む避難民たちは、安全が確認されればすぐに南オセチアへ帰りたいと、全員が口をそろえて述べた。
同時に、UNHCRはグルジア首都のトビリシとグルジア西部へ支援物資の配布を続けている。21日、UNHCRの支援チームはセナキ(Senaki)に逃れた500人の国内避難民を訪れ、毛布や台所用品、給水用ポリタンクといった必需品を配布した。
UNHCRは今後も、この紛争に影響を受けた全ての人々に対し、中立な立場に基づいた人道支援を続ける。さらに、政治的意見、出身地、人種にとらわれず避難民すべてに対し、帰還する権利があることを強調し続ける。 |