| UNHCRシリア発(30日)
アビール(Abeer)は、彼女の人生の数年間苦しめていた戦争の傷を隠し、数年ぶりに笑顔になった。2006年、バグダッド大学の元図書館長であった彼女は、生活が脅かされた後、シリアへ逃れざるをえなかった。多くのシリアに住む難民のように、アビールはとても不安定な生活を続けている。
しかしながら、今日アビールは新たな希望を感じている。UNHCRは、国際NGOである「国境なき道化師団」と共に新たな試験プロジェクトを実施した。このプロジェクトは、自信をつけることや、リラックスする技術、コミュニケーション・スキルなど、最も必要としている女性たちの、意識を向上させることを模索している。そして始めて数週間で、成果はすでに現われはじめている。
今まで50人のイラク女性が、「国境なき道化師団」メンバーである3人のスペイン人が提供するワークショップに、参加した。その内ほとんどの参加者が、演劇やユーモア、コミュニケーションを取り入れた活動を通じ、前向きな考え方や自信を持つように、改まったと表現した。
ある参加者らは、ワークショップのおかげで戦争開始以来、初めて笑ったと発言している。さらに他の参加者らは、幸せは「伝染病」のようで、母の粘り強さに頼った家族全員へ伝染していることを明かした。
現在UNHCRシリアに登録したイラク難民は21万5000人以上いる。その19%以上が深刻な病状に苦しみ、17%は特別な法律的及び身体的保護を必要としている。その他にも、数多くのイラク人が未だ難民登録しておらず、彼らのニーズは完全に把握しきれていない。その多くが、生き延びる手段として、売春や児童労働を余儀なく選択している。
社会的弱者の女性にトレーニングを提供することに加えて、「国境なき道化師団」は、毎日ダマスカスのUNHCRセンターで子どものためのショーを開いている3人のイラク人ピエロへも実技指導をした。 |