Homeニュースニュース一覧(2008)2008年2月26日
UNHCR ニュース速報
サッカー元日本代表の中田英寿氏、コンゴ民主共和国東部で避難生活を強いられる子どもたちにサッカーボールを寄贈
手作りのサッカーボールを受けとる元サッカー日本代表選手の中田英寿氏。UNHCR,他国際機関やNGOは北キブ州の紛争により家を追われた人々の支援を行っている。 © nakata.net
UNHCR/UNICEFコンゴ民主共和国(18日)発:

 
 UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)とユニセフ(国連児童基金)は、世界で活躍したサッカー元日本代表選手の中田英寿氏(31歳)と共にコンゴ民主共和国にある北キブ州を訪問した。

 中田氏をキャンプで待ち受けていたのは、故郷を追われた国内避難民と、その受け入れコミュニティ。子どもたちの代表からの今回の訪問に対する、感謝の手紙と歓待を受けた。キャンプでの過酷な生活状況を知るため、到着したばかりの避難民の共同シェルターや、ユニセフとワールド・ビジョンによる子どもたちが安全に過ごせる遊び場、水汲み場、避難民の子どもたちを学校で受け入れるために作られたビニールシート製の教室、国内避難民の家族シェルターを訪問した。

 中田氏は、近隣にある2つの学校のサッカー対抗戦に特別ゲストとして招かれた。この学校は避難民の急増により、もともと200人程度の生徒だったが、1000人以上を受け入れる規模にまで膨れ上がった。試合後、中田氏はキャンプの子どもたちのためにサッカーボールを寄贈した。

 キャンプ訪問後、「厳しい環境のなかで、みんな明るく元気にやっている。報道を通じて、子どもたちも危機的状況にあると想像していたが、はつらつとした子どもたちを見て勇気づけられた」と中田氏は語った。また1月の和平合意締結後もなお、避難民が増えているのではないかと懸念していた。

  中田氏は世界的に最も有名なサッカー選手の1人である。彼は、1995年にプロ入りし、1997年と1998年の2度にわたってアジア・コンフェデレーションズ・カップの年間最優秀選手に選ばれた。また日本代表として、1998年、2002年、2006年と3度のFIFAワールドカップ、1996年および2000年のオリンピックに出場するなどの活躍をした。さらに、2004年3月に、サッカー界の王様と称されるペレが選出する歴代のトップ・プレーヤー125人に選出されている。中田氏は2006年7月、イタリアやイギリスでの7シーズンにわたる活躍ののち、29歳で10年間におよんだ現役生活を引退することを表明した。これが中田氏にとって初めてコンゴ民主共和国への人道支援に携わる機会となった。

 UNHCRおよびユニセフは、今回の中田氏の訪問が2007年に起こった北キブ州での紛争によって家を失い、非常に厳しい状況下にいる43万7000人の人々に希望の光をもたらすものであるよう、またコンゴの東部における女性や子どもたちが強いられている新たな、また長期化している状況に国際的な関心が高まるよう心から願っている。約2万2500人の子どもたちがゴマ周辺の国内避難民のキャンプで生活をしている一方で、紛争の影響を受け、最も被害の大きいルチュルやマシシ地域での、避難生活を強いられている学齢期の子どもたちが35万人いると推定されている。今後、中田氏はキガリからアフリカ南部のナミビアに向かう予定である。


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