UNHCRジュネーブ(21日)発:
UNHCRが各国政府から提供された資料をもとに作成した統計(暫定)によると、2007年上半期、先進36か国で行なわれた庇護申請件数が1万9800件となり、2006年下半期の1万3600件と比較して45パーセント増加した。この2007年上半期の庇護申請件数は、8500人が申請を行った1年前と比べて2倍以上となっている。
この傾向が続く場合、2007年末にはイラク人庇護希望者の数が非常に多くなることが予想され、その数は2000年から2002年にかけて年間平均4万人から5万人が先進36か国に庇護を申請した時と同程度になると懸念されている。
現在、220万人のイラク人が紛争で引き裂かれた母国から避難していると推測されている。主な受け入れ国は、シリアやヨルダンなどの近隣諸国だが、これらの国は今回の統計には含まれていない。
2007年上半期、イラク人庇護申請のほぼ半数にあたる約9300件がスウェーデンで行われた。スウェーデンには大きなイラク人コミュニティがあり、また、その社会的ネットワークも強いことから、多くのイラク人が申請したものとみられる。
ギリシャでは上半期に約3500件のイラク人による庇護申請があり、2006年1年間の1400件を大幅に上回っている。また、同じく上半期においてスペインでは1500件、ドイツでは820件の庇護申請が行なわれた。
全ての庇護希望者の国籍を総合すると、アメリカにおける新規の庇護申請件数が群を抜いて多く、その申請件数は2007年上半期で約2万6800件となっており、2006年下半期と比べて約1200件増加している。次いでスウェーデンでは、2007年上半期には1万7700件の庇護申請が行なわれ、2006年下半期の1万5500件と比べて14パーセントの増加となっている。
2007年1月から6月にかけて1万4700件という記録的な申請数があったギリシャが3番目に庇護申請が多く、先進36か国での庇護申請のうち、約10件に1件がギリシャで行われていることになる。
フランスでは、1月から6月にかけて約1万4000件の申請が行なわれており、イギリス(1万2700件)、カナダ(1万1400件)、ドイツ(8200件)、オーストリア(5700件)が続く。
現在の傾向が今後も続くと仮定すると、2007年に先進36か国で庇護を求める申請件数は29万件から32万件になると推測され、2001年以来、年間で初めての増加となる。
2007年上半期の庇護申請者の出身国は、申請者が多い順に、イラク(1万9800人)、中国(8600人)、パキスタン(7300人)、セルビア・モンテネグロ(7200人)、ロシア(6500人)。セルビアと近年独立したモンテネグロを別々に取りまとめた統計はない。
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