UNHCRシリア(11日)発:
イラクからのシリア入国希望者にシリア政府が行った入国要件の変更を受けて、シリアとイラクの国境を訪れたUNHCR職員は、検問所に並ぶ人々がいなくなっているのを目の当たりにした。
今回の変更で、特定の職業カテゴリーに属する等の例外はあるものの、基本的にイラク人はバグダッドのシリア大使館でビザの発給を受けなければならなくなった。
シリア政府はビザ運用の詳細を未だに明らかにしていない。UNHCRは暴力や迫害から逃れてくる人々を対象にした“人道的”ビザの発給を強く求めている。
また、バグダッドのシリア大使館は、宗教間の対立がしばしば見られるアル・マンスール地区にあり、イラク人達はビザを取得しにいくことで命が危険にさらされる可能性があるとUNHCRに話している。
UNHCRは、複数の政府当局からシリアが現在国内に居住しているイラク難民を強制的に帰還させることはないという確証を得ている。実際、シリアは今までイラク難民の受け入れに非常に寛容で、国際的な支援が限られているにも関わらず推定140万人ものイラク難民を受け入れてきた。
一方、アデル・イマムUNHCR親善大使が2日間の日程でシリアを訪れ、今なお続くイラクでの紛争のため避難を余儀なくされた数十万もの家族の窮状に接した。
イマム親善大使は、11日、シリア大統領夫人、教育省、文化省、情報省の大臣、外務省副大臣、シリア赤新月社委員長と会談した。
さらに、イマム親善大使はドウマ(Douma)にあるUNHCRの登録センターとシリア赤新月社の診療所でイラク難民とも対面した。この訪問は、急増するイラク難民の子どもたちがシリアの公立学校に通い始めたのと時を同じくしている。イマム大使は、イラク難民が子どもたちを学校に通わせることを支援するUNHCRのキャンペーンにも参加する予定。
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