UNHCRタイ(27日)発:
ミャンマー難民を中心としてこれまでに1万人以上の難民が仮住まいであるタイの難民キャンプを離れ、第三国での新しい生活のために旅立った。世界最大規模の第三国定住事業はこれまでのところ順調に進んでいる。
「限られた教育や就労の機会に恵まれない閉ざされた難民キャンプでの長い年月を経て、難民たちはようやく新しい国でのチャンスに満ちた新しい生活という希望を持つことができた。」バンコクのUNHCR地域事務所で第三国定住担当官を務めるジェフリー・サヴェッジ氏はこう述べる。
タイはアジアでも最も長引く難民問題を抱える地域だったが、2005年1月にUNHCRによる第三国定住プログラムが始まって以来、主にタイとミャンマーの国境沿いの9のキャンプから1万78人がタイを出国しており、24日には、1万人目となる難民が出発した。これらのキャンプには、ミャンマー(ビルマ)での戦闘と抑圧を逃れた少数民族14万人が11年間にわたって避難を強いられている。
最大の第三国定住先はアメリカで、これまでに4876人が各都市に移住している。アメリカは2005年、タイのキャンプへ逃れたカレン族難民のための制限のない第三国定住計画を申し出ている。オーストラリアへは同年1月から合計1774人、カナダへは1269人が出国している。他にはフィンランド、イギリス、アイルランド、オランダ、ノルウェー、ニュージーランド、スウェーデンなどがミャンマー難民の第三国定住を受け入れている。
サヴェッジ氏は、「アメリカをはじめとする諸国がこうした機会を申し出て、タイに定住できない難民の恒久的解決に協力してくれたことに感謝している。もちろんほとんどの難民は故郷に帰ることを望んでいるが、ミャンマー難民にとっては、残念ながらそれが叶わなかった。したがって第三国定住はひとつの恒久的解決になっている」と述べた。
計画は順調で、10月はじめまでにさらに3800人以上のミャンマー難民が出国する予定だが、今後もその数は増加していく見込み。なお、アメリカによる大規模な第三国定住計画に加え、アフリカなど遠く離れた故郷からタイの都市に逃れてきている難民も、少数だが第三国で新しい生活を始めるために出国している。
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