UNHCRスリランカ(9日)発:
スリランカ東部で起きた内乱のため2万人以上の人々がこの3週間で沿岸地区バハライから避難施設に逃げて来た。避難所生活は戦下の状況より多少安全ではあるものの、避難民は多くの問題と行き先の見えない将来に直面している。
バッティカロアUNHCR事務所赤阪陽子所長によると、避難民は国境を越え、増水した川を渡り戦火をくぐってバハライを脱出した。しかし、避難所では収容人数が許容量の2倍を超え、食糧不足に直面し、また多くの家族が戦下や避難の途中で離れ離れになっている。
避難民の多くは政府管理下にあるバッティカロア地域で学校に滞在しているが、期限付きのため施設から立ち退かなければならないプレッシャーもある。
これに対してUNHCRは、5千世帯が滞在できる30近くの長期施設を用意し、政府の新施設への避難民の移動準備を進めている。しかしこれらは避難民の抱える問題のほんの一部でしかない。避難民は次々と増える一方、紛争や限られた人道支援に耐えながら1万5000人の市民がバハライに残されている。
報告によると、避難民のほとんどは避難時に所持品や食糧を持っておらず、UNHCRは衣料、寝具、調理器具などの生活必需品を提供している。しかし難民にとっては、精神的に追い詰められた体験、故郷に残したままの家財、将来への不安といった問題が山積している。多くの避難民は暴動のために故郷に戻ることが安全なのか懸念している。しかし、たとえ施設にいたとしても誘拐などの危険もある。
スリランカの46万5000人の国内避難民にとってスリランカの北部と東部に騒乱が続くことは昨年の暴動で故郷を追われた21万6000人も含め、その将来は不安に満ちている。
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