Homeニュースニュース一覧(2005)2005年12月 7日

UNHCR ニュース速報

どのようにダルフール出身の男性の庇護申請は今日のヨーロッパで無視されたのか

モハメッドは、4度目の拘留から釈放された直後UNHCRアテネ事務所を訪れ、自らの状況を説明した。©UNHCR/T.Katechis


UNHCRギリシャ(12月6日)発:

 モハメッド(仮名)は過去世界最悪の暴力と揶揄される、2年間の紛争で荒廃したダルフール地方の出身である。民兵組織ジャンジャウィードにより、何百もの村が破壊され、何十万もの死傷者が出た。多数の成人女性や少女が性的暴行を受け、200万人以上の人々が家を追われ、戦争犯罪、人道に対する犯罪が横行していたと言われている。ダルフール地方から逃れた人々が庇護申請の審査対象となるには充分な理由があるはずである。しかし彼の庇護申請は審査さえされず、その結果彼は過去に4度イギリスおよびギリシャにて拘留されている。彼の庇護申請はEU法およびギリシャ国内法令の組み合わせによって認められることはほぼありえない。
 ギリシャ難民委員会、アムネスティインターナショナル、UNHCR等の働きかけにより次第に状況が変化し、9月21日、ギリシャ議会は、裁判によって最終決断が下されるまで彼の国外追放を禁じた。訴訟にかかる費用は国が負担する。結果が出るまで3年かかるかもしれないが、それまで彼はヨーロッパの庇護制度の狭間で生きてゆくこととなる。



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