『世界難民白書2000 人道行動の50年史』
日本語版 翻訳・編集:UNHCR
発行所 時事通信社
B5変形版 約340ページ 定価2800円+消費税
UNHCR内外の専門家による執筆。地図、グラフ、図表、写真、統計などを多数掲
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はじめに コフィ・アナン国連事務総長
まえがき 緒方貞子 前国連難民高等弁務官
序論
1章 草創期(1950年代)
2章 アフリカにおける脱植民地化(1960年代)
3章 南アジアの分断(1970年代)
4章 インドシナからの脱出(1970−80年代)
5章 アフリカ、アジア、中央アメリカの代理戦争(1980年代)
6章 1990年代初めの難民帰還と平和構築(1990年代)
7章 先進諸国における庇護(1980年代-90年代)
8章 旧ソ連邦における難民化(1990年代)
9章 戦争と人道行動 イラク、バルカン地域(1990年代)
10章 ルワンダの大量虐殺とその余波(1990年代)
11章 移り変わる難民化の力学
難民や避難民は、迫害や武力紛争、人権侵害という、自分の力ではどうしようもない出来事の犠牲者だ。こうした人々は世界の安全と世界政治に影響を及ぼす重要な要因として認識されつつある。1999年だけで、コソボ、東ティモール、チェチェンで100万人以上が家を追われたことからも、強いられた移動は21世紀 における国際社会の大きな懸案となることは明らかだ。
『世界難民白書2000』はUNHCRが 50年前の設立時から現在までにかかわってきた重大危機を振り返り、国際社会の対応の変遷を検証する。ここで取り上げられているのは第二次世界大戦後のヨーロッパにおける大量の難民への対応、1956年のハンガリーからの難民脱出、アフリカの脱植民地化の中で起こった危機、1971年のバングラディシュにおける緊急事態、1970年代に始まったインドシナ難民の止めどない流出、1980年代のアフガニスタン、そして「アフリカの角」地域や中米での長期紛争がもたらした大量の難民流出などである。
1990年代に起こった問題では、旧ソ連諸国における住民の国内移動、湾岸戦争直後の北イラクからのクルド人の流出、厳しさを増すヨーロッパと北米の庇護政策、バルカン半島、アフリカ大湖地域、東ティモール、カフカス地域での危機が取り上げられている。
最新版『世界難民白書』の中で、UNHCRは「強いられた移動」という問題に永続的な解決方策を見い出す必要を強調し、人間の安全保障なくして平和と安定はありえないことを主張する。