アフガニスタンでは、恐るべき規模の人道上の危機が高まっている。20年間にわたる過酷な内戦、3年越しの厳しい干ばつや大規模な人権侵害、そして現在の政治的危機で拍車がかかった人口移動によって、500万人以上の一般市民(その大半は女性と子ども)が生存の瀬戸際に追いやられている。冬の到来で、その状況は一層厳しくなるだろう。
アフガニスタンと周辺諸国に世界中の注視が集まる中、われわれは、以下の広範かつ深刻な人道上の危機の兆候に注意を払うよう呼びかける。
現在、生存のために人道援助を必要としている人々は500万人以上に上る。そのうち100万人以上が故郷から追い立てられた国内避難民である。
今、何万もの人々が安全と援助を求めて移動している。UNHCRの見解では、それ以上の人々が避難できないでいる。
すでに380万人のアフガン国民が、生存のために国連の食糧援助に依存している。WFP(世界食糧計画)の推測では、11月1日までに550万人が食糧搬入に頼る可能性がある。
UNICEFによれば、支援の必要な人々の20パーセントが5歳未満の子どもで、その多くが深刻な状況にある。
国連機関を始めとする援助組織は、国内で職務を継続する何百人ものアフガン人職員の協力を得て、避難民キャンプを運営し食糧配給を続けている。しかし国際的な人道援助のアクセスが途絶え、状況の悪化が早まりつつある。今のところ、アフガニスタンへの追加の食糧供給は実施できない状態で、WFPの推定では、同国内の食糧備蓄は2〜3週間で底をつくとされる。
われわれは、9月11日の恐ろしく悲しむべきテロ攻撃によって傷ついた世界に向けて、国際人道法の原則を心にとめ、一般市民、特に何百万という子どもや女性を守るため、あらゆる方法を取るよう呼びかける。
われわれは、一層の悲劇を回避するため、国際社会全体、とりわけ周辺地域諸国に対して以下の行動を呼びかける。すなわち、人道救援への支援、助けの必要な人すべてに対する安全な国際的人道援助のアクセスの確保、国際職員および現地職員の安全と保護の保証、アフガニスタンと周辺諸国で人道上の大惨事を予防するあらゆる手段の支援、救援の必要な人々に対する国境の開放、などである。
われわれは特に、すでに350万人ものアフガン人を受け入れているパキスタンとイランの甚大な負担を承知している。そして、UNHCRに協力し、保護と人道援助の必要なすべての人々へ国境が開かれ続けるようにするため、庇護国に対するより一層の国際的支援を呼びかける。
われわれは、同地域において人道救援を継続的に支援する政府や組織、個人などのドナー各位に感謝し、高まりつつある人道危機に向け支援を強めるよう国際社会に求めていくものである。
国連児童基金
事務局長 キャロル・ベラミー
世界食糧計画 事務局長 キャサリン・バーティーニ
国連難民高等弁務官 ルード・ルベルス
国連開発計画 総裁 マーク・マロック・ブラウン
国連人道問題調整事務所 緊急救援調整官 大島賢三
国連人権高等弁務官 メリー・ロビンソン
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